「オルソレンズで視力回復できる人できない人」では、オルソケラトロジー治療で使用する特殊なコンタクトレンズ(オルソレンズ)について分かりやすくお答えします。オルソケラトロジーとレーシック手術のどちらの治療を選ぶか迷っているならぜひご覧ください
オルソレンズとは、コンタクトレンズの一種です。ハードコンタクトに角膜矯正の機能が付いたものといえばイメージしやすいでしょうか?オルソレンズの円周部分は、内側にむかって緩やかに屈曲しており、眼球の角膜部分をつまむような形になっています。
オルソレンズは夜間就寝時に使用します。寝る前にオルソレンズを装着し、朝起きてレンズを取り外すというのが正しい使い方なのですが、常日頃コンタクトレンズをしている人にとっては、寝るときにまでコンタクトを着けるのはちょっと抵抗があるかも知れません。
オルソレンズは7才から65才と幅広い年代を対象としており、子供にも安心して適用できる矯正方法(オルソケラトロジー)として注目されつつあります。ただし、オルソレンズで矯正できるのは近視のみ。また、万人がオルソレンズによる治療を受けられるわけではありません。事前に検査し、オルソレンズ治療に向いているかどうか適性を調べられます。視力や目の状態について検査を行いますが、あまりにも近視が強い場合はオルソレンズを使った治療は受けられません。
視力矯正を考えている方の中には、オルソレンズ(オルソケラトロジー)とレーシック手術の両方を検討している人も多いでしょう。しかし、自分にとってオルソレンズとレーシック手術のどちらがより良い方法なのかは判断しづらいかと思います。
2つの治療方法の違いを比べてみますと、オルソレンズであれレーシックであれ、角膜の形を変えるという点は共通しています。違いというのは――オルソレンズは就寝前に装着して角膜の形を整えるものであり、レーシックは手術によって角膜を削るもの、という点。レーシック手術は効果が大きいし、毎晩レンズを装着するわずらわしさもありません。しかし、「目を傷つけたくない・・・」「理屈抜きで手術が怖い・・・」という方には、オルソレンズのほうが良いかも知れませんね。オルソレンズによる治療は、毎晩レンズを装着するだけですし、精神的な不安はレーシック手術に比べずっと低いですので、レーシック手術がうまくいくか心配だという人にはオルソレンズをオススメします。
オルソレンズを試してみたいという人は多くいらっしゃるように思います。そこで、気になってくるのがオルソレンズ治療(オルソケラトロジー)の価格ではないでしょうか?
そんなあなたに残念なお話なのですが・・・現在、日本ではオルソレンズによる治療に対して、保険は適用されません。診察代から検査代、クスリ代にいたるまですべて自費となります(視力矯正も、整形美容などと同じ扱いなのでしょうか?)。
では、オルソレンズの値段はいくらになるかといいますと――ケースにより幅がありますが、だいたい15万から30万前後になるようです。安いとはいいにくいものの、一般的なレーシック手術(50万円以上)に比べれば、初期の金銭的な負担は軽いですね。しかし、オルソレンズの矯正能力はレーシックよりも劣るといわれており、毎晩レンズを装着する煩わしさもあります。また、オルソレンズは洗浄の必要もあるし、経年劣化もします。オルソレンズの価格のほかに維持費もかかりますので、事前にオルソレンズ治療のデメリットも考慮したほうが良いでしょう。
オルソレンズという矯正コンタクトで近視を治す方法があります。視力回復といえば今やレーシック手術が一般的ですが、手術をせずに矯正をするのがオルソケラトロジーの治療法。学校近視の子どもに効果があるといわれています。
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